「稲」があるのは京都の名勝である嵯峨嵐山。
豊かな自然に包まれ、深い歴史が息づくこの地で、想い出あふれる散策をお楽しみください。
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嵐山のシンボルともいえるこの橋は、月が橋を渡るように見えたことから亀山上皇によって命名されました。 春には桜、秋には紅葉の美景が望めるばかりでなく、夏には鵜飼い、初秋には音楽祭と、様々なイベントも開催されて、往古来今、人々の心をひきつけています。
嵯峨野を起点に保津川渓谷に沿って走るノスタルジックなデザインのトロッコ列車です。
悠々と流れゆく保津川を眺めつつ、高くそびえる山々の間を走りぬければ気分は爽快。車内の雰囲気を和ませる車掌さんのサービス精神旺盛なアナウンスも楽しみにあふれています。
亀岡から嵐山まで約16kmつづく渓流をゆく舟下りです。
熟練の船頭が見事な棹さばきで舟を操り、岩々の間をダイナミックにすり抜けていくスリルたっぷりの2時間が楽しめるほか、陸地からとは趣のちがう大迫力の渓谷美を眺められます。
嵐山を観光するのになくてはならない人力車は、京都を知りつくした車夫によるユーモアたっぷりのガイドが好評です。
爽やかな風に吹かれ、心地よい揺れを感じながら、少し高い目線でまちを見てまわる優雅なひとときは、きっと素敵な想い出になります。
嵐山では一年を通して様々なイベントが開催されます。
季節ごとの主要なイベントをご紹介します。
節分会は天龍寺と野宮神社でおこなわれます。天龍寺では総門前で福笹をもらい、
境内の塔頭七カ寺のお札を受けてまわる七福神めぐりをします。
そのほか、豆まき、茶会、小中学生の書道絵画展も催されます。
嵐山がますます山紫水明の名勝となるよう山々に木々を植えていきます。
京都嵐山保勝会と京都大阪森林管理事務所が共催する植樹事業です。
亀岡から嵐山まで約16kmつづく渓流をゆく舟下りです。
曲がりくねった狭い川筋をすすむごとに、
岩をかむ激流はしぶきをあげ、渦を巻く深淵には櫂の音がこだまします。
渡月橋のすぐそばにある法輪寺で、数え13歳になった男女が
本尊である虚空蔵菩薩から智恵を授かる伝統の行事です。
清凉寺のお松明式は京都三大火祭りのひとつに数えられます。
3基の巨大な松明に火をつけ、お釈迦様を荼毘にふした様子を
再現するとともに、火勢でその年の稲の豊凶を占います。
小倉山のふもとにある二尊院は、小倉山で栽培した小豆を炊いて
餡をつくった地であると伝えられており、そのことを顕彰するとともに、
午前11時からは一般の参詣客にも小倉ぜんざいが無料でふるまわれます。
例年3月下旬から4月中旬に、ソメイヨシノ、山桜、八重桜、
紅枝垂桜など、約200本の桜が見頃を迎えます。境内の西側にある
望京の丘からは、桜の群生のほか京都の市街地も一望できます。
トロッコ嵯峨駅~トロッコ亀岡駅の全長約7.3kmを、
25分をかけて走っていきます。運行期間は3月1日から12月30日までで、
春は桜、夏は緑、秋は紅葉と、四季折々の渓谷美が楽しめます。
芸能の神様でもある車折神社(くるまざきじんじゃ)の祭礼です。
大堰川には雅楽・舞楽を奉納する船や今様を奉納する船が浮かび、
優美きわまる平安王朝の舟遊びを再現していきます。
愛宕・野宮両神社の祭礼で、嵯峨の町々から5基の剣鉾がだされ、
神輿の巡行にともない各所で鉾差しがおこなわれます。
保津川の鮎の解禁にちなんで開催される若鮎の炭焼きの試食会で、
嵐山中ノ島公園の新緑に憩いながら、若鮎ならではの香りと旨みを堪能できます。
鵜飼は嵐山の夏の風物詩です。7月になると大堰川には鵜飼の船が浮かぶようになり、
かがり火のなか鵜を操って鮎などの川魚をとる昔ながらの漁法が見物できます。
愛宕神社(あたごじんじゃ)の祭礼で、正式には千日通夜祭(せんにちつうやさい)といいます。
7月31日夜から8月1日早朝にかけて参拝すると千日分の火伏・防火の御利益があるされ、
3歳までの子どもが参拝すると、その子は一生火難に遭わないといわれています。
渡月橋のほとりから、先祖の霊を送るいくつもの灯籠がゆっくりと
流れていく幻想的な情景に出会えます。また、当夜は京都五山送り火も
おこなわれており、「大文字」や「鳥居形」も同時に眺められます。
化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)の境内に祀られている
8,000余体にの石仏・石塔にろうそくを灯し、
かつて、あだし野一帯に葬られた無縁仏を供養します。
精進潔斎した未婚の内親王が、斎宮として伊勢神宮に向かった故事にちなみ、
輿に乗った斎宮代をはじめ、女官や官人など平安王朝の衣装をまとった
100~150人が、野宮神社から出発して嵐山を練り歩きます。
百人一首で知られる小倉山の紅葉を讃えるとともに、
洛西一帯の史跡や文化を紹介する行事です。
大堰川には何艘もの船が浮かび様々な歌舞音曲が披露されるほか、
河畔では狂言の上演や島原太夫のお練りなどがおこなわれます。
嵯峨・嵐山の景観や歴史的文化遺産をいかしながら、
約2,500もの露地行灯の灯りと色彩豊かないけばなの作品で、
思わず歩きたくなる総延長約5.2kmの散策路を演出します。
法輪寺の本尊である虚空蔵菩薩は手芸など技芸上達の守護仏とされています。
針供養では全国から寄せられた廃針を大きなこんにゃくに刺して法要を営み、
読経後、古式装束をまとった織姫が舞って、技芸上達を祈願した福札をまきます。